【コーヒー豆を比べてみました】種類と特徴を一覧で解説!
コーヒーを楽しむためにコーヒー豆の知識は必要と感じませんか?
購入段階で、どれを選べばよいかよくわからない方必見です。
おいしいコーヒーに出会うために、コーヒー豆について知識を深めたいと
考えるのは自然なことです。
コーヒー豆の種類や特徴を知ると、自分好みのコーヒーを見つけやすくなり、
きっと新しい楽しみ方を発見できるはずです。
今回は、コーヒー豆の種類や特徴について解説します。
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コーヒーについての3ポイント
1.コーヒー豆には、どんな種類(品種)があるのか?
コーヒー豆の種類(品種)は大きく分けて3種類あり、「アラビカ種」「ロブスタ種」
「リベリカ種」になります。
レギュラーコーヒー(挽いて粉にした豆の成分をお湯や水で抽出するコーヒー)は
一部を除きアラビカ種になります。
- アラビカ種
コーヒー専門店で扱っているストレートコーヒー(単一銘柄)やブレンド
コーヒー(複数種の豆を混ぜたコーヒー)のほとんどがアラビカ種。
スペシャルティコーヒー(生産地が明確で、ユニークな個性を持つおいしい豆)
の銘柄名につけられているのは、この栽培品種のことです。
- ロブスタ種
本来はカネフォラ種の中の栽培品種のひとつ。アラビカ種に比べ病害虫に
対する耐性が高く、1本からの収穫量が多い。酸味がほとんどなく苦味が強い
味わいで、「ロブ臭」と呼ばれる独特な香り。ストレートコーヒーで飲むことは
少なく、インスタントコーヒーや缶コーヒー等、工業用やブレンド用に利用
されます。
- リベリカ種
原産国がリベリアなどの西アフリカで栽培され、ほとんどが国内消費用か
研究用。外部環境に対して順応性はあるが、病気に弱く、味もアラビカ種に
及ばないことから、市場にはあまり出回りません。
2.コーヒー豆には、どんな銘柄があって、風味や特徴は?
代表的なコーヒーの銘柄の種類・特徴・風味を一覧にまとめました。
コーヒーの名前は生産国名やその国の地域名、山の名前、港の名前等で名付けられて
いることが多いです。「マンデリン」に関しては、インドネシア・スマトラ島の
部族の名前です。
代表的コーヒー銘柄一覧
銘柄 | 産地 | 特徴 | 風味 |
ブラジル | ブラジル | 生産量・輸出量とも世界トップ クセがないので飲みやすい 酸味は控えめで苦味とのバランスよい |
ナッツ系 柑橘系 |
エメラルドマウンテン | コロンビア | 農業就労者の約3割がコーヒー栽培に携わる 酸味と甘味が調和し、甘い香りと豊かなコクがある |
柑橘系 フルーティ系 |
コスタリカ・モンテ・ペイ | コスタリカ | 小規模農園が多い 生産量の半分がスペシャリティコーヒー 芳醇な香り 豊かな甘み、上品な酸味 | 柑橘系 |
グァテマラ | グァテマラ | 中米でトップクラスのコーヒー大国 華やかな香り フルーツのような酸味 甘さとコクが豊か | 柑橘系・ベリー系・チョコ系 |
マンデリン | インドネシア | アジアで2番目の輸出量 強めの苦味 深いコク 酸味は少ない ハーブやシナモンのような独特な香り | ダークチョコレート系 |
ケニア・カラティナ | ケニア | スペシャリティコーヒーの世界に欠かせない存在 グレープフルーツを思わせるシャープな酸味 | ベリー系 |
ブルーマウンテン | ジャマイカ | 法律で定められた地区・工場のみからの出荷 香りが高く、苦味・酸味・甘味・コクのすべてが調和 | マロングラッセ(栗) |
キリマンジャロ | タンザニア | アフリカ大陸最高峰の山キリマンジャロの麓で栽培 強めの酸味と苦味のバランスが良い、甘い香りを持つ | 柑橘系・フルーティ系 |
コナ | アメリカ(ハワイ) | ハワイ島南西部のコナ地区でのみ栽培 芳醇な香り、強い酸味とコク、苦味が少なく、すっきりとした後味 | フルーティ系 |
モカ | イエメン・エチオピア | イエメンのモカ港とエチオピア産から輸出 フルーツのような酸味と甘み、コクがある | 柑橘系・ベリー系 |
3.焙煎によって、どのように味が変わるのか?
コーヒーの風味は、焙煎度合いや挽き方によって変化します。
焙煎は浅煎りか深煎りによって、酸味とコクのバランスが変わります。
焙煎度は焙煎時間によって、コーヒー豆の色や味わい、そして香りが変化し
浅煎りから深煎りの8段階で分類されています。
焙煎度が浅いと酸味を強く感じ、深いと苦味とコクが増します。
焙煎度一覧
焙煎度が8段階あるといっても、1種類のコーヒー豆が8つの焙煎度で販売されている
わけではありません。
専門家は、コーヒー豆の個性や魅力に合わせて焙煎度を調整しています。
本来、豆が持つポテンシャルを考慮し、酸味と苦味・コクのバランスが、自分に
とって「何が好みか」を考えて焙煎度合いを検討して選んでください。
例えば、
お好みが苦味とコクを感じられるコーヒーがお望みならば、
「インドネシア産・マンデリン」が選択肢として考えられます。
その理由としては、苦味とコクを感じられる焙煎度は「中深煎り」「深煎り」に
なること、そしてこのコーヒー豆が持つ本来の特徴や風味(ダークチョコ系)が、
マッチすることです。
購入の際は、コーヒー豆販売店でスタッフの方に自分の好みを伝え、焙煎度について
相談してみてください。アドバイスがもらえます。
焙煎したての豆は味が軽やかですが、一番おいしいかというと決してそうでは
ありません。焙煎によって生じた炭酸ガスが出てくることが原因です。
(炭酸ガスは時間経過と抜けていきます。)
焙煎したばかりの時は、そのガスが大量に発生し成分抽出を阻害して、気の抜けた
味になることもあります。
コーヒー豆や煎り具合にもよりますが、焙煎後3~5日前後おいたほうが炭酸ガスが
落ち着き、おいしく感じられます。
焙煎については、後日詳しく記事を書きますので楽しみにしてください!
まとめ
お好みのコーヒー豆を見つけるためにも、さまざまな銘柄・焙煎度合いを試して
みるべきです。
どの銘柄で、どこの産地で、どのような特徴や風味があるのかを知識として
知っているだけで選ぶときに役立ちます。
自分好みのコーヒーを見つけて、コーヒーライフを楽しんでください。