コーヒーライフを楽しむブログ

みなさんとコーヒーライフを楽したい!コーヒー・コンシェルジュ TK-beansです。

【この保存方法はNG?】コーヒー豆の保存(方法・期間・場所)について

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みなさん、それぞれのコーヒーライフ楽しんでいますか。

おいしいコーヒーを淹れる楽しみの中で、いろいろな疑問を持つことがあります。

そんな疑問のひとつに、コーヒー豆の保存方法があります。

この記事ではコーヒー豆・粉の保存について解説します。

 

今回の記事で解決できること

コーヒー豆・粉の保存方法と保存期間

適している保存容器について

コーヒー豆・粉の劣化を遅らせるひと工夫

 

 

 まず、本題に入る前に知っていただきたいことがあります。

コーヒーの賞味期限についてです。

コーヒーの賞味期限

コーヒーの賞味期限は、開封状況やコーヒーの状態で変わります。

 

コーヒー豆の賞味期限の目安

<コーヒー豆をおいしく飲める期間>
・未開封(豆):90日
開封済(豆):30日
開封済(粉):7〜10日

 

コーヒー豆は未開封開封済みとでは賞味期限に大きな差がでます。

その理由はコーヒー豆が酸素や湿気に触れてしまい、急激に劣化が進むからです。

また豆から粉にした状態では、さらに劣化が進み賞味期限が短くなります。

粉にした場合、酸素と触れる表面積がふえて豆の状態より酸化しやすくなるからです。

 

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コーヒー豆の保存でおさえておくポイント

コーヒーは本格的な味わいを楽しめるデリケートな飲み物です。

購入後最初はおいしかったはずの豆も、保存方法を間違えると風味が落ちます。

その風味を落とさないために、コーヒー豆の鮮度を保つことが必要です。

コーヒー豆の鮮度を保つ要素として「温度・湿度・酸素・光」が関係しています。

 

コーヒー豆の保存で鮮度を保つ4要素について解説します。

 

【温度変化】 

保存する環境温度が高い場合、コーヒー豆の劣化は急激に進行します。

逆に環境温度を低くすれば劣化を抑えることができます。

コーヒー豆を保存する時は「低温を保つこと」が大切です。

 

【湿度】

コーヒー豆が水分に触れると品質が落ち、雑味の原因につながります。

湿度が高い場所だとカビの発生が考えられ、注意が必要です。

 

【酸素・密封性】

コーヒー豆は脂質が豊富なため、空気中の酸素に触れると酸化が進みます。

酸化すると苦味や雑味が出やすくなり、コーヒー豆のもつ本来の味がでません。

できる限りコーヒー豆の酸素に触れる量を少なくしましょう。

 

密封性をあげることで下記の効果が期待できます。

・コーヒー豆の酸化をおくらせる。

・湿気や乾燥をふせぐ。

・香りを逃がさない。

・ニオイ移りをふせぐ。

 

【光】

光による紫外線は、コーヒー豆を劣化させます。

直射日光は環境温度をあげてしまう大きな要因です。

そして電灯の光にも弱い性質を持っています。

遮光性のある容器、パッケージでの保存が基本です。

 

このようなことを踏まえ、コーヒー豆の鮮度を保つことが重要です。

しかし、コーヒー豆の劣化は時間とともに進みます。

劣化をおさえるため考慮しなければいけないこと、それは「保存期間」です。

「どれくらいの期間で飲み切るのか」で保存期間が決まります。

その保存期間で保存方法や保存場所もかわります。

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コーヒー豆の保存方法

コーヒー豆は鮮度を保つ条件で保存することが重要です。

そして、保存期間によって保存方法が変わります。

 

期間別保存方法・場所・容器

(あくまでも焙煎した日に購入したコーヒー豆が基準です。)

 

保存期間 約1週間の場合

保存場所 常温保存(室温15℃以下 直射日光や高温多湿の場所は避けてください)

保存容器 金属キャニスター(密封性が高く、遮光性がある保存容器)や

     購入したパッケージの袋

 

保存期間 約2週間の場合

保存場所 冷蔵庫 

保存容器 完全密封容器やジップロック、アルミバック

 

保存期間 約1ケ月の場合

保存場所 冷凍庫 

保存容器 完全密封容器やジップロック、アルミバック

 

保存場所について

さきほどコーヒーの鮮度を保つ4要素を紹介しました。

この要素に沿って、コーヒー豆を保管する際に最適な場所の条件をみていくと

以下3点になります。

 

・光の当たらない場所

・低温が保てる場所

・湿気のない場所

 

最適な場所は冷蔵庫や冷凍庫の冷暗所になります。

冷蔵庫や冷凍庫で保管する場合、ニオイ移りに注意してください。

コーヒーは多孔質のため、他のニオイを吸いやすい特徴があります。

冷凍庫での保存の注意点として、取り出した時の温度差で水滴がつきやすく

コーヒー豆に付着すると劣化します。

またカビの原因にもなるので頻繁な出し入れは控え、使用前に必ず自然解凍して

ください。

 

保存容器について

コーヒーは太陽光や蛍光灯に含まれる紫外線に影響され劣化します。

またコーヒーは乾燥しているので、水分を吸いやすく湿気で味や香りに影響します。

このような特性を踏まえたうえで、保存容器について説明します。

 

購入時のパッケージの袋

保存期間が約5日程度の場合、購入時のパーケージ袋でも構いません。

但しコーヒー豆の炭酸ガスが抜け、外から空気が入らないパーケージに限ります。

またそのパーケージ袋を、密封性の高い保存容器(コーヒーキャニスター)に

そのまま入れる方法もあります。

 

コーヒーキャニスター

コーヒーキャニスターの材質は様々あり、どの容器を選定するにも密封性が

高いことが絶対条件です。

冷蔵庫・冷凍庫での保存は日差しが当たることがないので、遮光性を気にする必要は

ありません。密封性が高いガラス製キャニスターでも構いません。

常温での保存については、場所によって遮光性が必要となることもあります。

そのような場合、光を通さない密封性の高い金属製のキャニスターがおすすめです。

 

ジップロック

 冷凍庫での保存にはジップロックなどの密閉できるビニールバッグが最適です。

ジップロックは透明なので紫外線を防ぐことはできません。しかし冷凍庫での保存は

光に触れないので大丈夫です。

香りが逃げないように、できる限り空気を抜くことが大切です。

 

アルミバック

アルミコーティングされたジップ付きの袋になります。

アルミ層が紫外線を防いでくれ、ジップによって密閉性が高く保たれます。

 

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コーヒー粉(コーヒー豆をひいた後)の保存

コーヒーの賞味期限でも説明しましたが、粉の状態のほうが劣化は早まります。

粉の状態では空気との接触面が大きくなり、酸化が急激に進むためです。

保存の際には特に密封性に気をつけ、保存容器はジップロックを使い空気にできる限り

触れないようにして保存します。

 

コーヒーの保存でのひと工夫

これまでコーヒーの保存について説明してきました。

そのことに加え、ちょっとした保存のひと工夫について説明します。

 

乾燥材を使う

コーヒーは湿気を嫌います。こうした湿気やニオイ移りからコーヒーを守るため

乾燥材を使うことをおすすめします。

乾燥材を保管場所に置くことで、コーヒー豆の劣化を軽減してくれます。

ぜひ使ってみて下さい。

 

ニオイ移りをさせない配慮をする

コーヒー豆はニオイを吸収しやすい特性がありますので、他の食品等からのニオイ移り

に注意が必要です。

そのこととあわせ、忘れてはいけないのは保存容器についたニオイです。

この2点について確認してください。

 

保存容器に水分がついていないかチェック

容器に不必要な水分がついていないかチェックしてください。

先ほども説明しましたが、コーヒー豆は湿気を嫌います。

不必要な水分がコーヒー豆の劣化を急激に進めます。

保存容器がしっかりと乾いていることを確認して下さい。

 

最後に

今回は最後までおいしいコーヒーを楽しむための、最適なコーヒー豆の保存方法を

紹介しました。

コーヒーはデリケートな食品です。

ただしい保存ができることで劣化を抑えることができます。

しかし、劣化は時間とともに進みます。

おいしくいただくためには、早めに飲み切ることがイチバンです。

記事を参考に、コーヒーライフを楽しみましょう!

 

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