コーヒー の焙煎とは? 焙煎度合・焙煎方法・時間について解説します!
皆さん、それぞれのコーヒーライフ楽しんでいますか。
コーヒーの風味や香りは、コーヒーライフを楽しむ最も大きなポイントです。
その風味や香りを決定づける重要な工程が焙煎です。
焼き加減や温度の与え方、時間でコーヒーの風味は変わります。
この記事は焙煎についての基礎知識について解説します。
焙煎とは
焙煎(ロースト)とはコーヒーの原料である「生豆」に熱と圧力を加えていく工程
です。
焙煎前の豆を「生豆」といいます。生豆は緑がかったベージュ色をしていて、このまま
ではコーヒーとして飲むことができません。
焙煎を行うと生豆に化学変化がおき、コーヒー豆の酸味や苦味が引き出されます。
この風味は焙煎時間や熱の加え方で変わり、その焙煎の仕上がり状態で焙煎度合いと
して分類されています。
焙煎度合いはコーヒーの風味を変える要素のひとつになります。
焙煎度合
焙煎度合いについて説明します。
焙煎度合いは焙煎時間によって、浅煎りから深煎りの8段階で分類されています。
なぜ焙煎するのか
焙煎する目的は、コーヒー豆を挽きやすくし抽出に適した豆の状態にすることです。
生豆には水分が約10%含まれており、加熱により2~3%に減少させます。
この過程で生豆に含まれる成分は化学変化により分解され、揮発性の素晴らしい
香りや、苦味、酸味、甘味といったコーヒー独特の風味が生まれます。
その風味のバランスを考え、適正な度合いで加熱するのが焙煎のポイントです。
焙煎機・焙煎器具について
焙煎するための焙煎機・焙煎機について解説します。
直火型焙煎機
コーヒー豆に直接炎や熱風を当てる焙煎方法です。
豆を入れる回転ドラムの胴体が、パンチングメッシュの穴になっています。
その穴は多数あいていますので、直接炎や熱風を最短距離で豆にあてることが
できます。
しかし、ドラム胴体内の温度が一定になりにくいため、焼きムラが出やすく時間も
かかります。
一度に大量の豆を焙煎するには向いていません。
熱風式焙煎機
豆を入れる回転ドラムの胴体には穴がないタイプです。
その胴体へ隔離された熱源から起こした熱風を送り込んで加熱する方法です。
ドラム内の温度が均一に保ちやすく温度調整も正確に行えるため、煎りムラがすくない
という特徴があります。
生産効率が高く大量焙煎が可能で大規模な焙煎業者でよく使用されます。
半熱風式焙煎機
熱風式と直火型のハイブリッドタイプです。
穴のないドラムを直下の熱源で熱し、同時に温風も送りこんで焙煎する方法です。
豆には直接炎はあたりません。
直火式とほぼ構造が変わらないため、焼きムラは生じやすい焙煎方式といえます。
手綱焙煎器具
ご自宅で手綱という器具を使い、ガスコンロで焙煎する方法です。
煙も出て、火災警報機が何度もなってしまうというお話しをよく聞きます。
構造は直火型焙煎と同じになり火加減が難しくやきムラが生じやすくなります。
ご自宅での焙煎については、後日記事をつくり上げていきます。
おたのしみにお待ちください。
手綱
焙煎過程について
焙煎過程について解説します。
1.焙煎機へ生豆を投入
2.熱を加えて内部組織を柔らかくし水分を蒸発させる。(蒸らしという水抜き作業)
3.生豆の水分が抜けると豆全体が収縮。表面にシワができる。
4.豆内部で化学反応がおこり、急激にガスが発生しその圧力で豆が膨らむ。
5.「パチッ」という音とともに豆がはじける。
これが「1ハゼ」と呼ばれる1度目の破裂音。このあたりが浅煎り状態。
6.さらに熱を加える。(仕上げの焙煎度合いより熱を調整)
7.「ピチピチ」という小さな音。これが「2ハゼ」
「2ハゼ」が起こる頃には豆内部の空洞化がすすみ、膨張によりシワがのびる。
このあたりの状態が中煎り程度。
8.さらに熱を加えると内部からアロマオイルがにじみでて、表面にツヤがでてくる。
この状態で深中煎り~深煎り。
焙煎後は、生豆の状態より水分が10%~20%減少するので重さも軽くなります。
焙煎時間と焙煎度の関係イメージ図
最後に
ここまでコーヒーの焙煎についてご紹介してきました。
焙煎はコーヒー豆を一定品質に仕上げるための大切な過程になります。
購入されるお店で焙煎方法は異なりますので、聞いてみるのもよいことです。
自宅でも手綱といわれる器具を使い、焙煎される方もいます。
自宅での焙煎の魅力は何といっても、自分好みに豆をカスタマイズできることです。
自宅での焙煎については、後日記事を書きますのでお待ちください。
この記事を参考にコーヒーライフを楽しんでください。