コーヒーライフを楽しむブログ

みなさんとコーヒーライフを楽したい!コーヒー・コンシェルジュ TK-beansです。

【30秒は正しいのか?】コーヒーの蒸らし時間について

f:id:takachin01:20210419235154p:plain

ドリップコーヒーを淹れる時、最初にお湯を注ぐ作業が蒸らしの工程になります。

その蒸らしの作業はコーヒー豆に含まれる炭酸ガスを抜くことです。

蒸らしの時間経過で炭酸ガスが多く抜け、コーヒーの味わいが変わります。

おいしいコーヒーを淹れるために、適切な時間で行うことが必要です。

本記事は、適切な蒸らし時間の設定や蒸らしの必要性について解説します。

 

 

 

蒸らす意味 必要性について

蒸らしとは、コーヒーとお湯をなじませることです。

コーヒー豆は焙煎することにより、炭酸ガスを持つ性質があります。

その炭酸ガスは一気に注ぐお湯では抜けません。

その理由は、コーヒー粉の表面に目に見えないたくさんの穴があり

注ぐお湯になじまないと、その穴からガスが抜けないためです。

まずは少量のお湯でコーヒー粉表面の小さな穴にも、お湯がいきわたるようにして

炭酸ガスを放出させます。

しっかりとガスを放出できるとコーヒー粉の表面積は大きくなり、成分を抽出しやすく

なります。

蒸らしを適切に行うことは、しかっりとした抽出ができるということです。

この最初のお湯を注ぐ作業、蒸らしを丁寧に行いましょう。

 

f:id:takachin01:20210419235331p:plain

蒸らしの時間設定について

続きまして、蒸らしの適切な時間について解説します。

一般的には30秒が理想とされていますが、決して固定されるものではありません。

なぜならば、コーヒー豆の状態で含まれている炭酸ガスの量が違うからです。

炭酸ガスの含まれる量の違いは、コーヒー粉を蒸らした時にわかります。

コーヒー粉の膨らみの様子で、コーヒーの状態がわかります。

焙煎度合いが深煎りであるほど、そして焙煎して日が浅いものや新鮮なものは

大きく膨らみます。

その膨らみが落ち着いた時が、蒸らし時間の終了となります。

大きく膨らむコーヒーは40秒が目安となり、それ以上は避けてください。

蒸らしに長い時間かけることは雑味がでてしまう要因です。

 

蒸らし時間の差で、どのように味がかわるのか?

コーヒーの味は蒸らしの設定時間でどのように変わるかを解説します。

 

蒸らしの設定時間別 味わいの傾向について

 

 蒸らし時間20秒 

   この蒸らし時間では、他の成分が出ないので酸味だけが際立つ印象です。

   フルーティさの甘味は感じられません。 

   冷めてくると、酸味が強調され、あわせて強い渋みを感じます。

 

 蒸らし時間40秒 

   酸味やフルーティさの甘味、そのコーヒー豆の持つ良さがしっかりと

   とれている印象です。冷めても雑味を特に感じません。

 

 蒸らし時間60秒 

   蒸らし時間は十分甘味成分も出ている経過時間ですが、長時間経過により

   苦味と雑味が強く感じます。冷めると非常に強い渋みと苦味になります。

 

f:id:takachin01:20210420003519p:plain

「蒸らしの設定時間別 味わいの傾向」から考察しますと、コーヒー豆のコンディ

ションにもよりますが、コーヒーの蒸らし時間は30秒~40秒以内で設定することが

ベストであると考えます。

理由としては、コーヒー豆が持つ各成分を一番よく引き出し、バランスを保つことが

できるからです。

蒸らしの設定時間の違いで酸味や甘味、苦味のバランスが変わります。

そのバランスが味わいに影響しますので、蒸らしの時間はしっかりはかって行って

ください。

 

コーヒーをうまく蒸らすには?

コーヒーの蒸らしの時間を正しく設定できれば、バランスが良いコーヒーとなります。

おいしいコーヒーを淹れるための、上手に蒸らすポイントをご紹介します。

 

 お湯の注ぎ方と量

コーヒーの蒸らしの本来の目的は、コーヒー豆に含まれる炭酸ガスを抜くことです。

コーヒー粉の表面にお湯が行き渡ることで、成分を出やすくします。

そのためにお湯の注ぎ方と量は大切なポイントとなります。

まず注ぎ方ですが、ゆっくり注ぎ全体に行き渡るように心がけます。

フィルターの中心より、円を描くように外側に向かって注いでいきます。

お湯の勢いが強くならないことに注意して、全体になじむようにお湯を注いでくだ

さい。

お湯の量は、コーヒー粉の2倍~2.5倍が目安です。少なすぎるとお湯がコーヒー

全体に浸透せず、しっかりと抽出できません。

またお湯の量が少ないと蒸らし中に温度が冷めやすくなり、味にムラがでます。

できればドリップスケールを使い、計測しながら注湯することをおすすめします。

 

▼コーヒーの蒸らし後については、こちらの記事を参考にしてください。

takachin01.hatenablog.jp

 

最後に

コーヒーの蒸らし時間は30秒~40秒以内でと説明しました。

この設定時間に幅を持たせたのは

・コーヒー豆の焙煎度合

・コーヒー豆の新鮮度合

・焙煎してからの経過日時

で変わるからです。

 

コーヒー豆のコンディションをふまえ、蒸らしが終わる瞬間を見逃さないためにも

以下のことに注意して下さい。

お湯を注ぐと表面に気泡が「ぷつぷつ」と現れます。はじめは勢いがよくでますが、

時間が経過していくと、「ぷつぷつ」の勢いが弱くなっておさまり最後に止まります。

この瞬間からコーヒー豆の表面が乾き始めます。この瞬間こそ「蒸らしの終わる時」に

なります。この瞬間を見逃さないでください。

何度かためして自分好みの味を見つけてください。コーヒーライフを楽しみましょう!

 

f:id:takachin01:20210429221525p:plain