コーヒーライフを楽しむブログ

みなさんとコーヒーライフを楽したい!コーヒー・コンシェルジュ TK-beansです。

失敗しないためのコーヒーの淹れ方|コーヒーの抽出温度と温度管理のポイントについて解説します。

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みなさんはコーヒーを淹れる際、お湯の温度を気にされたことがありますか?

熱いお湯でコーヒーを淹れる方、最初から飲みやすい温度でと考えられる方

など様々です。

 

コーヒーの味を左右するのは、「コーヒー豆」の種類や「水」だけではありません。

同じコーヒー豆、同じ焙煎度合い、同じ水を使っても味に違いがでる理由は

コーヒーに注ぐ「お湯の温度」の違いです。

 

お湯の温度によって、コーヒーの味わいに変化がおこります。

お好みのコーヒーを入れるためにも大切なポイントです。

では、おいしいコーヒーを淹れるために、注ぐお湯の温度は何度が適温でしょうか?

 

注ぐお湯の適温について、お湯の温度でコーヒーの味わいが、どのように変わるかを

解説します。

 

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おいしくコーヒーを淹れるための、お湯の適温は何℃?

一般的には、80℃〜95℃が適温との見解が多くあります。

このお湯の温度には幅がありますが、一概に正解はありません。

なぜならば、コーヒー豆が持つ特徴と自分の好みに左右されるからです。

お湯の適温は、お好みの味・焙煎度合い・抽出時間などで考えます。

 

▼コーヒーの抽出時間についてのこちらです。

takachin01.hatenablog.jp

 

 

今回は以下のポイントで温度設定をします。

 

1.お好みの味は?(方向性を決める)

お好みの味は人それぞれです。

まずは、単純に苦いのか、苦くないのかでも構いません。

コーヒーの酸味が重視なのか、苦味を求めるのか?

大まかな方向性を決めてください。

 

2.焙煎度合い

お好みの味で方向性が設定され、焙煎度合いも決まってきます。

お好みが苦味を抑えたコーヒーであれば、焙煎度合いは「浅煎り」や「中煎り」と

なります。

 

【浅煎り】温度設定値は、80℃と85℃(高温で設定することもあります)

【中煎り】温度設定値は、85℃と90℃

【深煎り】温度設定値は、90℃と95℃

どの焙煎度合いでも、2パターンで味を確かめます。

 

お好みの味はどちらかで、そのお湯の温度を調整をし適温を見つけてください。

 

飲み比べてみると、間違いなくコーヒーの味に違いを感じます。

コーヒーの味が、注ぐお湯の温度でどのように変わるのか解説します。

 

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コーヒーの味はお湯の温度でどう変わるのか?

飲み比べてみるとわかりますが、お湯の温度の違いでコーヒーの味は変化するという

関係性があります。

 

お湯の温度が高いと、コーヒーの抽出が早く苦味が出やすい

お湯の温度が低いと、コーヒーの抽出が遅く酸味や甘味が出やすい

という傾向にあります。

 

コーヒーの成分(味を決める要素)として、酸味・苦味・甘味・雑味があります。

この4要素が、お湯の温度とどのような関係性があるのか解説します。

 

1.酸味

  お湯の温度の影響をさほど受けることはありません。

  低いお湯の温度でも素早く抽出されます。

  低い温度の場合、苦味が抽出されにくいことで酸味が際立ちます。

  ただ、良質な酸味のさわやかさは高温でも抽出されます。

  そのようなコーヒー豆は、高温・短時間で抽出される淹れ方も

  あります。

 

 

2.苦味

  高い温度では早く抽出されます。

  熱いお湯でスピーディーに抽出することで苦味が際立ちます。

  逆に低い温度では抽出するのに時間がかかります。

  低すぎる温度では抽出されにくい傾向にあります。

 

3.甘味

  低い温度でも抽出されます。

  高い温度では抽出する際の時間に気を付けてください。

  抽出時間が長くなると、苦味がでてきますので甘味が失われることもあります。

 

4.雑味

  高温すぎるお湯だと強すぎる苦味やえぐみ、渋みがでます。

  高温で長い時間の抽出は避けてください。

  ネガティブな味わいになりますので注意が必要です。

  

上記4つの要素を理解し、選定されたコーヒー豆の味を生かす温度設定を考えます。

 

たとえば、苦味が特徴のコーヒー豆であれば

お湯の温度は高めにして抽出時間を早めにすると、ロースト感を際立たせる

味わいの仕上がりとなります。

 

お湯の温度を変え、何度か試してお好みの味を見つけてください。

 

適温で抽出するための温度管理の注意点は?

実際にコーヒーを注ぐお湯の温度を、どのようにして把握するのかをご紹介します。

 

お湯を注ぐ際の温度把握について

お湯の温度把握については、様々な器具を活用します。

大きくわけて2つになります。

 

1.温度計

  • クッキング温度計

  お料理全般で使えるものから、コーヒー専用のものまであります。

  使い方として、温度を測る棒状部分をお湯に差し込み計測します。

  計測の仕方で誤差が生じることがあります。

  

  • 赤外線放射温度計

  赤外線を使用し、接触なしで使えて簡単です。

  直接、お湯などに触れることがなく衛生面でもメリットがあります。

 

  • ケトル(コーヒーポット)につける温度計

  このタイプは器具(ケトル等)につけるので、両手が空くということ

  そして温度を確認しながら、コーヒーを淹れることができるメリットが

  あります。 

  

2.電気ケトル

  温度調整ができる電気ケトルで、1℃単位で温度管理できます。

  別に温度計を準備する必要がありませんので、手間がかかりません。

  多機能(保温機能等)、安全性(空焚き防止機能等)の商品もあります。

 

お湯の温度管理以外で注意したいこと

お湯の温度以外で気を付けることは、コーヒーの淹れた後の温度管理です。

急にお湯の温度が変わらないように配慮が必要です。

 

コーヒーを淹れる前に、各器具を温めておく

理由は、冷めた器具を使うことでお湯の温度が奪われて、適温で淹れた

はずの温度が下がってしまうことです。

これでは、お湯の温度を計った意味がなくなります。

ドリッパー・サーバー・カップは、事前に温めておきましょう。

 

最後に

お湯の温度をコントロールして、自分好みのコーヒーを見つけましょう。

試すことでデータが蓄積され、いつでも同じ味が再現できます。

よりよいコーヒーライフを楽しみましょう。

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